乗り鉄ペンギンのSLOW LIFE

鉄道ひとり旅を愛する徒然ペンギンの鉄道ブログです。

【旅行記】日本有数の港町・塩竈日帰り観光 2020.3

待望の三連休、ギャンブルで順調に負けているアイスです。

そのせいでお金がないこともあって… 日帰りで軽く観光してきました。

 

今回の目的地は、仙台から電車で約20分の小さな港町・宮城県塩釜市

塩釜の他に塩竈・鹽竈・鹽釜など同じ読み方で様々な表記がありますが、市の正式な表記は「塩竈」です。全国有数のマグロの水揚げ量を誇り、面積あたりの寿司屋の数が日本一とされている魚好きにとっては天国のような街です!

鉄道は東北本線仙石線の2路線が通っており、市内に5駅あるうちの4駅が「塩釜」の名を有しています。(塩釜・東塩釜本塩釜西塩釜・下馬)

その4駅を順に巡りながら、プチ観光していきたいと思います。

 

仙台駅には、ひと足先に桜(?)が咲いていました。

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東北本線の下りに乗ります。お馴染み701系は1500番台。

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20分もかからず塩釜駅に到着します。

市の中心駅ということですが駅前は特段賑わっておらず、駅前にそこそこ大きなイオンがある本塩釜駅仙石線)が実質的な中心駅と言えるでしょう。

塩釜駅周辺は住宅が多い印象。両駅の乗降客数に大きな差はありません。

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徒歩で15分、やってきたのは塩竈で有名な東北鎮護の神社・鹽竈神社です。
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202段を上る表参道は本殿への一番の近道。通称・男坂と呼ばれています。
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写真では伝わりにくいですが・・・すごい傾斜!!

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足腰が弱いので結構キツかった。上りきると随神門のお出ましです。
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桜はだいぶ蕾が芽吹いてきています。2週間後がピークですかね?

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その近くでは、巨大な老杉が存在感を放っています。

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さて、唐門をくぐって本殿にお参りしましょう。
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入って右手に見えるのは別宮。

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正面には右宮と左宮、2つの本殿が並んでいます。

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こちらが天然記念物にも指定されている塩竈です。

来週・再来週の休日は多くの見物客で溢れているんでしょうね!!
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少し東へ歩くと志波彦神社が見えてきました。

こちらはもともと岩切のあたりに鎮座していましたが、明治初期に現在の場所に移ってきた歴史があります。

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神苑も、桜が満開になると抜群の景色を描きそうですね。

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鳥居を出てすぐに咲いていたのは塩竈桜ではなくシキザクラ

春と秋の年2回咲く桜があるんですね。勉強になりました。

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さて、神聖なパワーをもらい次の目的地へと向かいます。

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鹽竈神社の境内末社である御釜神社にもふらっと立ち寄りました。

道路沿いに佇む小さな神社です。

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本塩釜駅へと向かう道中には、宮城が誇る地酒「浦霞」の酒造もありました。

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鹽竈神社の最寄り駅は本来こちら。(徒歩10分)

仙石線本塩釜駅です。

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各地でおなじみの205系仙石線の列車なのに方向幕に「仙石線経由」と書いてあるのは、仙石東北ラインと間違える人がいることを想定して・・・とのことです。

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本塩釜から1駅で東塩釜駅に到着。

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次の目的地は東塩釜駅から徒歩15分の塩釜水産物仲卸市場です。

このあたりは海沿いなこともあり、風が異常に強いです。

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新鮮な海の幸が卸値で取引されていますが、ここでは私のような一般客も直接購入することができます!

刺身用にさばいたネタから、まるごと一匹まで豊富なラインナップ。

やはり、マグロを専門に扱う店舗が多かったです。

http://www.nakaoroshi.or.jp/

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この市場最大の売りは「マイ海鮮丼」。購入したネタをその場で海鮮丼にして食べることができるんです。

店舗にお刺身が多く並んでいるのはこれがあるから。

ごはんセットを購入し、ネタは自分で盛り付けてお好みの海鮮丼が完成!

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いやあ美味しかったです。ついつい食べすぎました。

 

帰りは市内循環バス(100円)で西塩釜駅まで行き、仙石線で帰りました。

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仙台から数十分で行ける観光地では松島と双璧を成す充実度だと思っています。

有名な観光地(鹽竈神社)とグルメが両立しているのが良い点ですね。

観光地が少ないと言われる宮城ですが、塩釜・オススメです。

 

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。

【鉄道あれこれ】祝・常磐線全線運転再開!特急ひたちが仙台に帰ってきた 2020.3.14

こんにちは。アイスです。

 

さて、本日(2020.3.14)は待望のJRダイヤ改正

そして…常磐線9年ぶりに全線運転を再開した、記念すべき日となりました!

最後の不通区間である浪江〜富岡が復旧したことで、仙台から東京方面への直通運転が復活。仙台に帰ってきた特急「ひたち」は、仙台〜品川を約4時間40分で結びます。

東日本大震災から感動の復活・第一陣を見るべく、鉄道ファンであふれる仙台駅を訪問してきました!

 

下りの「ひたち3号」は8時ちょうどに上野駅から仙台に向けて出発。

一方、上りの仙台始発は10時13分の「ひたち14号」となります。

 

発車標には「品川」の二文字が。9年ぶりとなると新鮮な光景でしょうか。
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復活へのカウントダウンもついに終わりを迎えました。おめでたい!
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ひたち14号は6番線の発車となります。

E657系で飾られた階段を降りたら、ちょうど入線してきたところでした。
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常磐線のシンボル・ひたち号が帰ってきた・・・感動の瞬間ですね!!
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E657系・K19編成昨年末に製造されたので外装がピッカピカです。

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ホームには専用の乗車口案内が追加されています。
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仙台発着のひたちは1日3往復で、定員600名の10両編成

それぞれの車両には常磐線の見どころが紹介されています。

10号車は、臨時駅から常設駅に格上げとなったJヴィレッジの写真でした。
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窓越しですが、車内の様子はこんな感じ。

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グリーン車は5号車に30席設定されています。

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仙台駅にいる証拠写真です(笑)1号車付近にはカメラマンがたくさんいます。

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JR職員の方々も、ホームにて旗を振りながら運転再開を祝福していました。

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ホームでは、JR東日本仙台支社のご厚意で常磐線グッズ(缶バッチ・マスキングテープ・ボールペン2種)が無料で配布されていました。

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7番線(仙山線ホーム)に一瞬移動して、別アングルでの撮影。

天下の仙台駅といえども、ここまで人が溢れることは珍しいでしょう。
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出発の時間が近づいてくると、盛り上がりも最高潮に。

6番線ホームの南端まで、我々撮り鉄がずらっと整列しています。

もちろん黄色い線の内側まで下がって。マナーを守ることは基本です。

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発車アナウンスが流れ、いよいよその瞬間を迎えます。

ひたち14号は多くの人々に見守られながら、無事定刻通りに仙台駅を出発しました。

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いってらっしゃい!と手を振る人々に、汽笛で返事するひたち号。

感動のシーンに、つい涙腺が緩みかけました…

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常磐線と特急ひたち号。これからも震災復興のシンボルとして、力強く快適な走りを提供してくれることでしょう!

 

最後にホームの様子を少しだけ紹介します。

常磐線沿線の見どころ紹介は、数ヶ所に掲載されています。

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ひたち専用の券売機がホームに設置されています。

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時刻表ももちろん本日からの最新ダイヤ掲載。

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特急ひたち号・常磐線復活の瞬間に立ち会えたこと、とても嬉しかったです。

乗車は来月あたりを計画していますが、コロナの影響もありどうなるか…

また、浪江〜富岡は近いうちに訪れたいと思っています。

 

↓全線復旧直前・不通区間の様子は以下記事で紹介しています。 ↓

penguin-diary0329.hatenablog.jp

【鉄道乗車記】南東北屈指のローカル線に乗る(磐越東線) 2020.3

お疲れ様です。アイスです。

 

開通直前の常磐線を訪れた前回記事の続きとなります。

いわきからローカル線・磐越東線に乗っていきます!

↓前回記事はこちら↓

penguin-diary0329.hatenablog.jp

 

 

磐越東線(いわき〜郡山):浜通り中通りを結ぶローカル線

朝から白水阿弥陀堂に行こうと思っていたのですが、生憎の雨で断念。

また今度、蓮の季節に訪れたいと思います。

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帰りは別ルート、磐越東線に乗って仙台へ向かいます。

いわきと郡山を結ぶこの路線は全線非電化で利用者も少なく、特に小野新町〜いわき間は上下6本しか走っていない閑散区間です。

磐越自動車道の開通後、利用者が大きく減ってしまったみたいですね。

沿線の風景もあまり変化がなく、対となる磐越西線に比べるとどうしても地味な印象が拭えません。。 

penguin-diary0329.hatenablog.jp

penguin-diary0329.hatenablog.jp
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そんな磐越東線の沿線で一番の名所は日本三大桜の一つ・三春滝桜

見頃の時期となった週末には、郡山〜三春間を臨時列車「三春滝桜」が走ります。

 

さて、2両編成のキハ110系に乗りましょう。

この電車を逃すと4時間半待たないといけないので、寝坊に注意です(笑)

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夏井川沿いを走って、のどかな景色が続いています。

電波が所々途切れるのが、いかにもローカル線らしくて好きです。

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1時間40分で福島の交通の要衝・郡山に到着。1ヶ月ぶりです。
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東北本線(郡山〜仙台):快速・仙台シティラビット初乗車

郡山から福島へ向かう普通列車E721系でした。


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福島駅で降りるのは2年半ぶりです。あの夏は暑かった。。

円盤餃子で有名な駅前の「餃子の照井」さんは相変わらず長蛇の列ができていました。
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コロナのせいで競馬場も無観客開催。

私は競艇派ですが、無観客のレースはライブで見ていても少し寂しいですね。

ネットで投票できる時代なので、公営ギャンブルファンは助かっています。

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さて、最後に乗るのは快速・仙台シティラビットです

朝から夕方の時間帯にかけて上下3本ずつ運転されています。

快速といっても停車駅が多く、普通列車と所要時間は10分も変わりません。

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ラビットの名前の由来は諸説あります。

ッド(=速い)なら納得できるんですが(笑)

 

下りはE721系が使われているので快適です。上りは大半が「あの」701系

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今回はコロナの影響もあって小規模な旅行となりました。

次は北海道に行きたいんですが、今はおっかないなぁ…

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【鉄道乗車記】もうすぐ全線復旧!代行バスと651系に乗る(常磐線) 2020.3

憂鬱な日曜日の夜を生きていく。アイスです。

 

さて、来たる3月14日(土)にJRのダイヤ改正が実施されます。

サフィール踊り子の登場や高輪ゲートウェイの開業が話題ですが…

常磐線・9年ぶりの全線復旧」も要注目トピックの一つですよね。

 

2011年に起こった東日本大震災の被害で不通となった常磐線

数年かけて一部区間の復旧を繰り返し、最後に残っている不通区間(現在は代行バスが運転)の浪江〜富岡間がついに開通します。

 

今回は全線復旧前最後の週末というタイミングで、常磐線に初乗車しました。

 

 

仙台〜浪江:復旧は目の前!もうすぐ無くなる「浪江行き」

仙台駅から、701系1500番台・原ノ町行きに乗って今回の旅がスタート!

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岩沼で東北本線と別れた後、亘理まではそこそこ乗客が多かったです。

福島との県境に位置する山元町は、いちご狩りで有名。

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1時間15分ほどで原ノ町に到着。

ダイヤ改正後も、普通列車は当駅で必ず乗り換える必要があります。

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おつぎはクロスシート719系に乗り換えます。

浪江行きのアナウンスが聞けるのも残り1週間。

ダイヤ改正後、全ての普通列車はいわき行きで運転されます。

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沿線は変わらず以下のような景色が続きます。生活感がどんどん薄らいでいく…

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20分で浪江駅に到着しました。富岡方面へと続く線路はもう準備万端の様子。

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街の外観だけ見るとそこそこ栄えたように感じますが、実際は…?

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浪江〜富岡:原発事故で失われた故郷の生活。代行バスで帰宅困難区域を通る

代行バスの出発までは2時間ほどあったので、駅前を少し歩いてみました。

原発事故の被害を受けた浪江町の現状を見て、正直に言うと辛い気持ちになりました。

歩道は怖いほど人の気配がなく、多くの建物は9年前の姿のまま廃墟と化しています。

その一方で、除染土壌の運搬車や廃墟の解体工事を行う業者のトラックはひっきりなしに走っています。かつてホテルだった建物は、工事業者の宿舎となっていました。

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駅前には放射線量を測定する機械がありました。

約0.20マイクロシーベルト/hでした。除染対象基準は0.23マイクロシーベルト/h以上みたいなので、結構ギリギリの数値。

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駅前のカフェで休憩していたらいい時間になりました。

こちらが浪江と富岡を結ぶ代行バス

※運転手さんたちの話を聞くと、どうやら午前中に安倍総理浪江町を訪問していたらしいです。ニアミスでした(笑)

このバスと接続している電車が到着した途端、バス車内は「あの電車」がお目当ての撮り鉄の皆さんで満席になりました。一本前の電車で早めに乗り込んだのは正解だったかな。

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噂で聞いていたような撮影規制は特にありませんでした。

放射線量が高い帰宅困難区域を通るため、窓は絶対に開けてはいけません

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帰宅困難区域への立入禁止の柵がいたるところに設けられています。

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9年前から時が止まっています・・・

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富岡〜いわき:元特急の豪華すぎる普通列車651系乗り納め

悲しい風景を見ていたらあっという間。富岡駅へ到着しました。

浪江駅周辺よりはまだ復興が進んでいるでしょうか。放射線量も比較的低め。

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駅はカメラを持った人々で溢れていますが…

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我々のお目当てはこちら!

かつて特急「スーパーひたち」で使われていた651系です。

1989年の登場時から、そのデザイン性を高く評価されていた特急用車両。「タキシードボディのすごいヤツ」なんて渾名も付けられていたそうです。

特急は既に全てE657系に置き換えられ、現在は富岡〜いわき間の普通列車2往復に充当されていますが、今回のダイヤ改正で引退の予定です。

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「普通」の方向幕もちゃんと用意されています。

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最後の雄姿をカメラに収めようと、多くの人が集まっていました。

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まさに「豪華すぎる普通列車」。リクライニング完備です。

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快適過ぎるラストラン。車窓からは時折太平洋を臨むことができます。f:id:penguin0329:20200307211706j:image

 

ちょうど日が沈んだ頃に、終点のいわき駅へ到着。

いわき市福島県で最も人口が多く、東北でも屈指の大都市です。

(駅前を比べると郡山や福島の方が栄えている気はしますが)

※この日、いわきで福島初のコロナ感染者が出たのはタイミング悪い…(苦笑)

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後継車のE657系もホームに停車中でした。

両数が全然違うので、651系と綺麗な横並びで撮影することはできません。

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駅前。大きな商業施設はないですが、飲み屋が多くそこそこの賑わいです。

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次回は磐越東線の様子をお届けしたいと思います。

【青春18きっぷ】無料で乗れる快速列車・時短ランキング〜東北編〜

あっという間に3月になりましたね。アイスです。

 

さて、今月から青春18きっぷ(春季用)の利用期間がスタートしました。

1日あたり2,410円で、普通運賃で乗れるJR全線が乗り放題になる超おトクなきっぷ。

きっぷ1枚につき5日分ですが、連続する日でなくても使えるのがありがたいですね。

 

青春18きっぷの使い方は人によって様々ですが、連休が取りにくい社会人からすると有効活用しきれないことも多いのでは?と肌で感じています。

せっかくの格安乗り放題なら、目的地まで安く早く移動したい…

そんな時に役に立つのが、追加運賃を払わず乗車できる「快速」列車です。

都心部では当たり前のように新快速や快速が走っていますが、地方部でも一日数本走っているローカル線があったりします。

 

これらの列車を上手く行程に組み込むことで、少し効率よく鉄道旅行ができるようになります。

(もちろん、追加運賃を払って全席指定の快速を使ったほうが早くなる場合が多いです。また、18きっぷでは特急は乗車できません。)

そんな「無料で乗れるローカル線の快速列車」を数回にわたってご紹介していきたいと思います!

 

今回は東北編

どうしても移動距離が長くなる東北は正直、新幹線や特急を使わないと行程がかなり厳しいです… また、第3セクターも多いので18きっぷだけでは接続できない乗換駅も多いです。

それを承知の上で、無料に絞ってランク付けしていきます。

※所要時間は大まかな時間です。  

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時短度★★★ (約30分以上の時短)

釜石線(盛岡〜釜石):快速はまゆり 2時間50分→2時間15分

岩手を横切って走る快速はまゆり(一部指定席)。東北本線直通で上下3往復運転されています。東北の快速では珍しく途中駅をがっつり通過するので、かなりの時間短縮が可能です。

しかし、山田線の一部が三陸鉄道となったので、釜石駅でJRとは接続していません。

②仙石東北ライン(仙台〜石巻):特別快速 1時間25分→50分

東北本線仙石線を接続線で結んでいる仙石東北ライン。上下1往復だけ運転される特別快速は停車駅わずか3駅で仙台〜石巻間をわずか50分で結びます。ちなみに快速の所要時間は約1時間です。

石巻では石巻線の女川方面・小牛田方面へとそれぞれ乗り換え可能です。

奥羽本線(秋田〜青森):快速 3時間30分→2時間55分

奥羽本線(秋田〜青森)では上下2往復の快速列車が設定されています。その中で両駅間を直通するのは夜に走る下りの1本。有料特急「つがる」の所要時間は2時間40分と、15分の差しかありません。

途中駅では男鹿線五能線花輪線など、多くの路線へと乗り換え可能です。

磐越西線会津若松〜新潟):快速あがの 2時間50分→2時間20分

観光路線として名高い磐越西線会津若松以西を走る快速あがのは上下1往復で、新津からは信越本線を通り新潟まで直通します。朝から昼にかけての運転なので、福島・新潟方面を攻める際の行程に組み込みやすいですね。

↓冬の磐越西線の乗車記です↓

penguin-diary0329.hatenablog.jp

 

時短度★★☆ (約10〜20分程度の時短)

陸羽西線(酒田〜新庄):快速最上川 1時間10分→50分

最上川沿いをひたすらに走る陸羽西線。その名を取った快速最上川は上下1往復で、酒田〜余目間は羽越本線を走ります。酒田発は14時台で、行程に組み込みやすいです。

新庄駅では陸羽東線奥羽本線に乗り換えが可能です。

⑥山田線(盛岡〜宮古):快速リアス 2時間20分→2時間5分

一部区間三陸鉄道へと移管された山田線。本数が少ない超ローカル線です。

残るJR区間はリアス海岸沿いを走るわけではありませんが…快速リアスが下り2本、上り1本運転しています。

時短度★☆☆ (約10分程度の時短)

大湊線(八戸〜大湊):快速しもきた 1時間50分→1時間40分
米坂線(新潟〜米沢):快速べにばな 3時間→2時間50分
東北本線(仙台〜福島):快速シティラビット 1時間25分→1時間15分
磐越西線(郡山〜会津若松):快速あいづ 1時間15分→1時間5分

↓つい先月、べにばなに乗車しました。 ↓

penguin-diary0329.hatenablog.jp

 

こうしてリストアップすると、無料で時短効果が高い快速はやっぱり少ないですね…

ですが、たまには新幹線や有料特急を使わず、のんびり旅もオススメです! 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは。

【鉄道あれこれ】鮮魚列車・引退(2020.3)

こんにちは。

コロナのせいで趣味を自粛せざるを得ず、途方に暮れているアイスです。

 

さて、前回に引き続き近鉄ダイヤ改正を取り上げます。

今回の記事は鮮魚列車の運転終了について。

 

↓前回記事はこちら↓ 

penguin-diary0329.hatenablog.jp

 

 

ダイヤ改正のプレスリリースからおよそ1ヶ月後、

新車両の登場とともに名物列車の引退が発表されました。

「伊勢志摩お魚図鑑」を導入ー近畿日本鉄道

 

鮮魚輸送の歴史・・・交通網の変化の波に飲まれた貨物列車

そもそも鮮魚列車って?トラックで運べばいいのに、なぜ鉄道を使うのでしょうか?

その歴史は明治時代まで遡ります。

高速道路がない時代、新鮮な魚介類をいち早く各地に届けるには貨物列車が最善の選択肢でした。

明治41年冷蔵車が登場してからは長時間輸送が可能になり、戦後には特急貨物列車も登場。

しかしながら、高度経済成長期の1960年代に高速道路を始めとした道路網が急激に整備され、速達性においてはトラックが圧倒的優位となりました。

その結果、鉄路による鮮魚輸送の需要は大幅に減ってしまいました。

 

唯一残る鮮魚列車・・・伊勢志摩で獲れた新鮮な海の幸を、関西へ届ける 

そんな中で唯一生き残っている専用列車が、近鉄鮮魚列車

1963年に「伊勢志摩魚行商組合連合会」のための貸切列車として登場しました。

伊勢志摩の海の幸といえば、定番の伊勢海老や牡蠣・鮑などの貝類が名産ですね。

ご多分に漏れず、近年は利用者数は減少傾向ですが・・・

近鉄は鮮魚列車を地域の足として大切にしており、廃止の予定はありませんでした。

 

車両と運行形態・・・三代目の2680系が大阪〜三重を一日一往復

つづいて、車両についてご紹介します。

現在の鮮魚列車の車両は三代目2680系近鉄初の冷房を搭載した一般車です。

鮮魚列車専用に改造されて、2001年から3両編成で運転されています。

 

だいぶ前に撮った写真を引っ張ってきました(笑)

方向幕には「鮮魚」の二文字が。(2017年3月10日 鶴橋駅にて撮影)

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そして運行形態ですが、平日と土曜日に一日一往復運転されています。

朝は宇治山田を6時過ぎに出発して、大阪上本町に9時前に到着。

夜は大阪上本町を17時過ぎに出発して、松阪に19時半ごろ到着し明星検車区へと入ります。

貸切列車ですが途中主要駅で停車します。 一般客は乗車できないので注意!!

 

さらば鮮魚列車・・・鮮魚輸送は「伊勢志摩お魚図鑑」へと引き継がれる

そんな鮮魚列車ですが年々加速する利用者の減少には抗えず、ついに2020年3月13日をもって運転終了が決定しました。

せやけど・・・近鉄は鮮魚の輸送はやめへんで〜!!

3月から代わりに鮮魚列車を担う、ラッピング車両「伊勢志摩お魚図鑑」が登場!

平日朝の松阪6時44分発大阪上本町行き急行の最後部に、お魚のイラストが描かれたこちらの1両を連結します。この車両が鮮魚運搬専用の車両となり、一般客は利用することができません。

鮮魚列車からの変更点として、実質3両から1両での輸送になったと捉えることができますね。

また、土曜日の運転も廃止されています。

鮮魚列車は夕方から下り運転がありましたが、伊勢志摩お魚図鑑は上本町に到着後、どのタイミングで松阪に戻るのかなど・・気になる点がたくさんあるので登場が待ち遠しいです。

 

感想

地元にいた頃、ちょくちょく見かけては心躍らせていた鮮魚列車。

馴染み深い名列車の引退を見届けることができず、少し寂しい気持ちがあります。

56年半に渡る長い歴史は幕を閉じますが、近鉄はこれからも変わらず、新鮮な海の幸を大阪へと運び続けていきます!!

【鉄道あれこれ】近鉄ダイヤ改正について(2020.3)

こんにちは、アイスです。

 

さて、今回は私の地元路線である近鉄について触れたいと思います。

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近鉄は2020年3月14日(土)に2年ぶりのダイヤ改正を実施します。

2020年のダイヤ変更についてー近畿日本鉄道 

その中で気になる点をいくつかピックアップしました。 

 

 

①新型特急「ひのとり」運転開始(名阪特急12本/日 阪奈特急2本/日)

今回の目玉はなんといっても新型特急「ひのとり」の登場ですね。

アーバンライナーに代わって、名阪間輸送の中心を担います。

速達性の向上はこれ以上厳しいので、快適性で新幹線との差別化を図っています。

また、大阪南部(USJ・京セラドームなど)へのアクセスが良いのも従来からの強みですね。

最近の近鉄は、輸送力勝負ではなく列車やサービスで付加価値を高める戦略にシフトしてきた感がありますね。

観光列車「しまかぜ」のヒットを受けてでしょうか?

 

奈良線阪神直通快速急行 土休日運転(一部)が8両編成になり所要時間短縮

近鉄のダイヤは特急以外の一般列車が割を食うことが多いのですが…(個人的見解)

今回の阪神線直通の快速急行では興味深い変更がありました。

まず、土休日に6両編成で運転していた一部の快速急行が2両増結し、8両編成での運転になります。(現状ホーム延伸で8両の停車に対応できない芦屋駅は通過します。)

このおかげで尼崎での連結開放作業がなくなり、約4分の所要時間短縮となります。

今回のダイヤ改正では土休日の一部だけとなりましたが、今後どうなっていくか。

芦屋駅を通過するのはかなり勿体ないので、いずれは対応したいところ。

・・・学生のときに変わってほしかった(涙)

 

大阪線:平日早朝(6時台)に五位堂発上り急行2本を増発

これを取り上げたのは完全に個人的な理由です。

ニュータウンが成熟し、大阪への通勤で利用者数が多い五位堂駅をフォーカス。

五位堂仕立ての急行が増えたら、通勤で座れる五位堂民歓喜!と思いましたが…

どうやら、これは名張発の普通五位堂行きが「化ける」ようです。

面白い運行形態だと思うけど、プレスリリースだけ見たら勘違いしちゃいますね。

ちゃっかり快速急行3本も急行に置き換わってるし…大阪線沿線民の辛いところです。

 

 

今回のダイヤ改正、少し不満も言ってしまいましたが…

私鉄最長の路線網を持つ中で、ダイヤを最適化することは本当に難しい仕事だと思います。快適な輸送を実現してくださっていることに大変感謝します。

 

※腰を据えてダイヤの分析もしてみたいんですが、別の地域に住んでいるとあまり実感が沸かず… 実際に利用してみての感想も大切なので、なかなか難しいところ。

 

それでは、またお会いしましょう。